2015年12月26日

中央公園12月26日調査報告

今朝の宇都宮は昨日から一転、真冬の冷え込み。
鳥たちも縮こまっているのか、数は少な目です。

カワラヒワは例年どおりやや増えてきました。
しかし、26羽。
少し物足らない数です。

シジュウカラは朝から元気に動き回っていました。
今朝は4群13羽。
ただ、一つ一つの群れはせいぜい4羽の小さな群れでした。
住宅地の公園の特徴なのかもしれません。
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(地上で動き回るシジュウカラ 撮影:Oさん)

今日は12月最後の調査日。
今冬の記録状況をまとめてみました。
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(ひと月の記録種数の比較 赤が2015年)

種数は12月4回の調査で27種。
最近の4年間では最低の種数でした。
昨年は、オナガガモやマガモ、アオゲラが記録されていました。
今年はこれらの種がまったく記録されていません。

この公園の代表的な冬鳥のシロハラ。
例年だと12月中下旬には3〜4羽が記録されます。
今冬は12月上旬に4羽が記録されたものの中下旬には0。
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(シロハラの10日ごとの最多個体数の推移 赤が2015年)

近くの丘陵林ではアオハダやイイギリの実に群れる姿も記録されています。
今冬は暖冬でしかも林の木の実は豊作です。
とすると、森林のほうが棲みやすいため数が少ないのかもしれません。

明日からは山は雪とのこと。
年明けには多少増えるのでしょうか。

参加者5名 記録種数20種 記録個体数205羽
次回は1月2日午前7時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 13:32| 活動報告

2015年12月25日

みにクル シギチ冬期調査1回目(奴賀)

12/20に、みにクル千葉県九十九里浜のシギ・チドリ調査に行ってきました。
天気は快晴。暖かく、風もなく、波もなく、穏やかな天気でした。

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今回は参加者3名。みなさん、九十九里浜も名物ミユビシギもほとんど初めてとのことで、まずは、とりあえずミユビシギの色、大きさ、動きをみてもらいました。
大きな群れはいませんでしたが、波打ち際にばらばらと小群がいましたので、カウントの練習をしてもらったり、遠方のミユビシギとハマシギをいくつかの識別ポイントで区別したりと、九十九里浜っぽい調査体験ができたと思います。

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ハマシギ。

最後は、シロチドリのカラーリング付き個体を探してみました。
1羽、見つけることができ、みんなでカラーリングの色を確認するという作業も体験できました。お知らせHPの写真ではリングが付いていることも、色の組み合わせもよくわかりますが、実際、野外では、ダッシュしているシロチドリ、夕日があたって光条件が良くないシロチドリ、水たまりに入って足が見えないシロチドリ、様々な状況で、色を確認することは容易ではありません。少しずつ近づいて、最後はみんなでデジカメに撮影して写真判定に持ち込んで、やっと全員で確認することができました。

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このシロチドリは、左足に、上から青、橙のカラーリングが付いてます。

参加していただいた方からの感想が届いていますので、本人の許可を得て紹介したいと思います。
感想その1
感想その2

シギチ調査メインで他の鳥はあまり一生懸命見ていませんが、確認種リストはこんな感じです。
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(確認種リスト作成エクセルを使って作成しました。)

ランチは九十九里名物のいわし料理を堪能しましたよ。IMGP0128.jpg


posted by ばーりさ at 13:25| 活動報告

近況報告2014≫なぜ、モズははやにえを食べずに残しておくのか?

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2014)で、
皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。
西田有佑さんによる「なぜ、モズははやにえを食べずに残しておくのか?」です。

モズのはやにえがいつまでも残っているのは、わざとではなく、うっかり忘れてしまったのではないか、という発想の研究です。モズがさえずりにたくさんの鳴き声を取り入れ、たくさんのレパートリーをもっていることはよく知られています。西田さんは、覚えていられることには限界がある、たくさんのさえずりを覚えていると、それだけ貯食について覚えていることができなくなるのではないか?と考えました。この研究は、さえずりのレパートリー数と縄張り内に残されているはやにえの数の関係を調べてみようという研究です。(詳細はコチラ

いただいた中間報告をご紹介します!
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なぜ、モズははやにえを食べずに残しておくのか? (近況報告)

調査へのご支援,ありがとうございました.
「モズのはやにえ」調査は,いまも継続中です.

モズは,枝先などのとがった場所にはやにえをよく作ります.
モズの縄張り内にある木々を片っ端から見ていくことで,はやにえを探しています(図1).
図1「調査地の風景.jpg
図1「調査地の風景」

見つけたはやにえには,発見した年月日と通し番号を記したシールをつけています(図2).
図2「はやにえ調査のシール」s.jpg
図2「はやにえ調査のシール」

1,2m程度の高さの木ならば,はやにえの探索は簡単です.
しかし,それ以上の高さの場合は,首をくの字にして木を見上げて調査しなくてはいけません.
そんな調査が2,3日もつづくと,筋肉痛で首がいうことを聞かなくなります.

いままで確認できたはやにえの数は,およそ2800個ほどです.
すっかり寒くなったいまでも,モズたちはせっせと新しいはやにえを作リ続けています.
はやにえの数は,これからも増えていきそうです.

はやにえの構成ですが,カエルやイナゴが多いです(図3,4).

図3「干からびたカエル」.jpg
図3「干からびたカエル」

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図4「高い鮮度のイナゴ」

そのほかには,ケラやカマキリ,コオロギなどのはやにえが多く見つかります(図5,6,7,8,9,10).

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図5「まだ生きていたケラ」

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図6「くの字に曲がったカマキリ」

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図7「体が黒く変色したコオロギ」

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図8「種不明のエビ?」

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図9「色鮮やかなスズメバチ」

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図10「又枝に挟まれたオサムシ?」

これらの生物は,モズが生息する農耕地でよくみられる生物です.
縄張りの生物相を反映して,はやにえの種類が決まっているかもしれません.

10月からスタートしたはやにえ調査ですが,12月現在ほとんどのはやにえが消費されることなく現存しています.
「これらのはやにえがいつ食べられてしまうのか」が,私の研究では非常に重要な結果です.

寒さが厳しくなり,手がかじかむ季節になりました.
寒さに負けずひきつづき調査をして,おもしろい結果をみなさまにご報告できればと思います.

posted by ばーりさ at 10:29| 研究支援(近況報告)