モニタリングサイト1000の調査で、植田さんからの引き継ぎのため、高木さんに続いて私(植村)も佐渡(大佐渡→小佐渡の2コース)の調査に行ってきました!
高木さんの報告は
こちら。
調査の前日に佐渡入り。私は初めての佐渡だったので、植田さんに環境や景色を案内してもらいました。

ちょうど見頃だったトビシマカンゾウの群落

大王杉と植田さん 佐渡にはスギの巨木がたくさんあるそうです
大佐渡の調査コースで日の出前に調査を始めるとなると、早朝に車で長い山道を登るのも大変です。そこで前日のうちに調査コースの始点に着いて、私は車、植田さんはテントで寝ました。6月頭でもまだまだ寒い!快適に寝るには冬用の寝袋が必要です。
調査は朝3:58分に開始(日の出の30分くらい前)、5つあるうちの最初の定点では夜明けに飛ぶヨタカの声も記録されました。
モニ1000の調査では5つの定点をそれぞれ10分ずつ、1つ目の定点から5つ目の定点まで行って帰っての2回ずつ行います。定点間の移動もあるので全部では1コースあたり2時間半から3時間かかります。まだ真っ暗な調査開始から、すっかり林内にも日が差す調査終わりまで、さえずる鳥が少しずつ入れ替わるのを感じながら調査を行いました。
記録された鳥の中で、クロジは過去の調査を見ても今回が最も個体数が多かったことがわかりました。

大佐渡で記録されたクロジの個体数の推移
クロジは全国鳥類繁殖分布調査でも記録地点数が増えている鳥ですが、分布が拡がるだけでなく生息密度も高くなる傾向が他の調査地でもあるのか、今回の繁殖期の全国からのデータが返ってきたら見てみようと思います。
調査の後は下山してトキを見に行きました!保護増殖事業の長い努力によって、野生下のトキは500羽を超えたそうです。しかし、佐渡でも簡単に見れるわけではなく、それなりに探してやっと数羽を見ることができました。
それからカツ丼を食べ、温泉に入って、翌日は小佐渡の調査をして帰途につきました。

このブログで紹介されるカツ丼の撮影風景